IFCは、三井物産のアジア拠点であるMitsui&Co. (Asia Pacific) Pte. Ltd.と共同で、東南アジアで事業展開するマレーシア医療事務大手のマイケア社に第三者割当増資で6,000万ドル出資しました。マイケア社は、自社のデジタル・プラットフォームを使い、医療機関と保険会社・機関、患者をつなぐ仲介機関として医療の適正化を目指す「マネージドケア」と呼ばれる事業を手掛け、対象となる被保険者数はマレーシア、タイ、フィリピンなどを中心に東南アジアで1,300万人以上に及びます。
公的医療保険制度が充実していない東南アジアでは、民間の医療保険を利用することが一般的で、支払いなどの医療事務を代行するマネージドケア事業への需要が伸びています。 マネージドケア分野においてIFC初となる今回の出資は、世界銀行グループのコロナ危機対応策の一つであるレジリエントなヘルスケア産業の構築に向けた支援強化に沿うもので、マイケア社は、出資を受けてインドネシアやベトナムなどでの事業拡大を目指します。三井物産もヘルスケアやウェルネス分野を成長戦略の一つに位置付けており、今回の出資は同分野の事業拡大の一翼を担う案件となっています。