2019年1月29日 ワシントンD.C.,
世界銀行グループのIFCは、ジョン・ガンドルフォ(John Gandolfo)を財務担当副総裁兼トレジャラーに任命しました。この役職は、途上国の地場資本市場を構築し、喫緊の開発課題に対し民間資金を動員するという、IFCの戦略を実現するために大変重要なものです。
同氏は2019年2月16日付で就任し、ワシントンDCを拠点とする予定です。同氏は現在、世界銀行の年金基金運用部門の局長兼チーフ・インベストメント・オフィサーを務めています。同氏が率いるチームは、270億ドルの世界銀行グループの年金とその他退職給付金等を、幅広い資産に投資、運用しています。
それ以前は、財務戦略・リスク分析局長として、アセットマネジメント、キャピタルマーケット、バンキングビジネスに対する戦略的かつ戦術的な資産配分、リスク管理、財務モデリングを構築する責任を担っていました。その前は、投資マネジメント局長を歴任しました。また当初は、IFCの金融マネジメント企画部門で自身のキャリアをスタートさせました。
フィリップ・ル・ウェルーIFC長官は今回の人事について次のように述べています。「彼は、30年以上に及ぶ世界銀行グループでの高く成功したキャリアを通じ、金融市場と財政運営における幅広い知見を得ています。彼がIFCの財務・シンジケーションのグローバルチームを率いて、開発のために市場を創出し、民間資金を動員するというIFCの戦略に貢献することに期待します。また、IFCの流動性資産を含めた財務投資管理に加え、協調融資運用ポートフォリオプログラム(MCPP)やIDA18 IFC-MIGA民間セクター・ウインドウなどの幅広いイニシアティブを通じて、地場資本市場の強化と民間資金の動員も行っていきます。」
ガンドルフォ自身は今回の任命について次のように述べています。「民間セクターに特化した最大の国際開発機関として、IFCは新興国の地場資本市場を創出し、もって開発途上国の繁栄を築き、貧困を削減させるという重要な役割を果たしています。才能あるチームと共に仕事をすることを楽しみにしており、新興国の国内市場の発展を助けることで、起業を促進し、雇用を生み、新興国経済に必要不可欠なインフラを整備することに貢献したいと思います。」
ガンドルフォは、米国籍で、ペンシルベニア大学で学士号、ジョージワシントン大学で経営学修士号(MBA)を取得しています。
同氏は、世界銀行グループの役員選定プロセスを経て今回の役職に選出されました。
IFCについて
世界銀行グループの一員であるIFCは、途上国の民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関です。世界の2,000以上の民間企業との協働を通じて、IFCは、資金、専門知識、を駆使することで、世界の最も困難な地域において市場を拓き、機会を創るための支援を行っています。2018年度には、途上国の人々の貧困解消と繁栄の共有増進を図る民間セクターへの助力のために約230億ドルの長期融資資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト( www.ifc.org )をご覧ください 。
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