2019年4月16日 オーストラリア, シドニー – 世界で最も小さく遠い国の一つ、南太平洋の国家ツバルが、世界銀行グループの一員であるIFCに正式に加盟しました。
加盟に先立ち、ツバルのMaatia Toafa副首相兼財務・経済開発大臣、IFCのフィリップ・ル・ウェルー長官(CEO)立ち合いのもと、ワシントンD.C.で調印式が行われました。
ハワイとオーストラリアの中間に位置するツバルは、国土面積は26平方キロメートルで9つの島で構成されています。人口11,000人の約半数が、首都が置かれているフナフティ島の環礁で生活しています。
ツバルのToafa副首相 は、 「IFCの加盟国となることで得られる機会を大変楽しみにしている。民間セクターは困難を解決する可能性を秘めており、IFCがツバルに必要な技術支援と投資を提供し、国民の開発への期待に応えてくれることを願っている」と述べています。
IFCのフィリップ・ル・ウェルー長官は、「他の多くの太平洋諸国と同様に、世界の主要な市場から遠く離れ、気候変動や自然災害の影響を受けやすいなど、ツバルは深刻な開発課題を抱えている。IFCはツバルの加盟を歓迎し、ツバル政府と協力して、同国の開発課題解決を支援することを楽しみにしている」と述べています。
持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた決意を含め、ツバル政府が目指す方向は、世界銀行グループの目的と一致しています。
IFCのThomas Jacobs太平洋地域担当マネジャーは、「ツバルは昨年、同国初の民間セクターによる開発計画を立ち上げており、この合意書への署名をもって、IFCはこれから同戦略の実施において同国の支援を開始できる」と述べています。
ツバルは、IFCの185カ国目の加盟国となります。
IFCについて
世界銀行グループの一員であるIFCは、途上国の民間セクターに特化した世界最大の国際開発金融機関です。世界の2,000以上の民間企業との協働を通じて、IFCは、資金、専門知識、を駆使することで、世界の最も困難な地域において市場を拓き、機会を創るための支援を行っています。2018年度には、途上国の人々の貧困解消と繁栄の共有増進を図る民間セクターへの助力のために約230億ドルの長期融資資金を提供しました。詳細についてはウェブサイト( www.ifc.org )をご覧ください 。
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