協調融資運用ポートフォリオ・プログラム(MCPP)

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協調融資運用ポートフォリオ・プログラム(MCPP)とは、新興国市場の民間セクターに対する様々な融資を組み合わせたポートフォリオを提供する、画期的なシンジケーション・プラットフォームです。MCPPは、投資家からのこうした資産クラスへの投資比率の向上、あるいは初めての投資を促します。

MCPPプラットフォームは、IFCが持つ融資機会の組成力と新興国市場に関する豊富な知識を活用し、IFCと同条件での協調融資を行う機会を、投資家に対して提供するものです。MCPPによりIFCは自己勘定で行うよりも規模の大きい融資パッケージを提供することが可能となり、開発目標を達成するための資金を増加させることができます。2018年時点、MCPPは8つの国際的な機関投資家より70億ドルの資金を調達しました。

MCPPの仕組み

MCPPはインデックス・ファンドと類似の性格を持っており、IFC自己勘定投資を反映したローン・ポートフォリオを、投資家のために構築します。MCPPの投資家とIFCは、一定の条件に合致するポートフォリオ構築に関して、あらかじめ管理契約を締結します。投資家は融資総枠をあらかじめ設定し、IFCが条件に合致する融資案件を検討する際に、契約条件に基づいてMCPPからの配分額が決定されます。投資家のタイプに応じて、このプログラムは様々な枠組みを提供することが可能です。

  • 特定の投資家専用の信託基金を設けることができます。借入人との融資契約に際しては、IFCは自己勘定から融資を行う一方で、信託基金の「受託者」として投資家の為に契約締結を行います。
  • 投資家は投資ビークルを設置し、案件組成に関してIFCと契約を結ぶことができます。この場合、IFCが自己勘定から融資を行う一方で、投資家はBローンを通じて参加することができます。
  • IFCに信用保険やリスク保証を提供するアンファンデッド・ストラクチャーが利用できます。IFCによる自己勘定融資に対して、投資家が部分保証を行います。

プロジェクトの評価、承認、契約、モニタリングの権限はIFCに委任されます。IFCが持つ現地顧客や市場環境に対する知識に加え、その案件組成力と確かな実績により、投資家が途上国における有望な投資機会を確保するためのサポートを行います。いずれの投資先に対してもIFCが自己勘定から一定額を拠出することから、IFCの決定は投資家の利益に沿ったものであることが担保されます。MCPPの枠組みのこのような側面が、その成功に寄与しています。MCPPの開発に向けた資金調達方法に関する詳細な情報についてはこちらをご覧ください。

MCPPパートナー

2013年、中国人民銀行が国家外貨管理局(SAFE)を通じてMCPPの最初のパートナーとなりました。SAFEはIFCの長年のパートナーであり、中国人民銀行はMCPPプラットフォームに対し6年間にわたり30億ドルの拠出を約束しています。
過去5年間において、さらに複数のパートナーがMCPPに加わりました。

  • アリアンツ・グローバル・インベスターズ(2016年)
  • アクサ生命保険(2018年)
  • イーストスプリング・インベストメンツ(2017年)
  • 香港金融管理局(HKMA)(2017年)
  • リバティ・スペシャルティ・マーケッツ(2017年)
  • ミュンヘン再保険会社(2017年)
  • スイス再保険会社(2018年)

MCPP信託基金

MCPPは投資家に対し、新興国市場のあらゆるセクターのプロジェクトから構成される、多様な国際的ポートフォリオへ投資するためのプラットフォームを提供します。すべての融資案件は開発ニーズを満たししながら商業ベースで構成されています。
SAFEとHKMAはIFC信託基金の枠組みを利用してMCPPに参加しています。この枠組みは政府機関等に対して大きな資本を投資する効率的な機会を提供するものであり、受託者としてIFCは当該機関のために様々な融資を形成しています。SAFEとHKMAの両者はIFCとともにシニアローンに投資を行い、インフラ、金融機関、実体経済まであらゆる産業セクターの経済発展を支援しています。

MCPPインフラストラクチャー

MCPPにより、IFCは機関投資家からの資金調達額を飛躍的に高めています。これまでにMCPPに積み立てられた資金のうち20億ドル相当は、インフラストラクチャー向けMCPPを通じて新興国市場のインフラ投資に特化した目的で調達されたものです。
新たな資金源、特に機関投資家からの資本を呼び込むことは、新興国市場のインフラ開発が必要とする調達資金との巨大なギャップを埋めるため、IFCにとっての優先事項となっています。インフラストラクチャー向けMCPPの仕組みは、新興国市場のインフラに対しより多くの投資を呼び込む一つのソリューションを提供すると同時に、他の投資家が追随するための道を示しています。

インフラストラクチャー向けMCPPの仕組みに関する詳細な情報については以下をご覧ください。

MCPPインフラストラクチャー(PDF,英語)

MCPP金融機関

クレジット・モビライゼーションは信用保険を利用したIFCの革新的なソリューションであり、新興国市場の企業に対し長期にわたって融資を行うための財源を拡大するものとなります。この仕組みによって、参加する保険会社は多くの場合初めて新興国市場やその企業との取引に参加する機会が得られることとなります。

MCPPを通じたクレジット・モビライゼーションの取り組みの最初の成功例は、2017年に開始した金融機関向けMCPPです。金融機関向けMCPPでは保険会社2社(リバティ・スペシャルティ・マーケッツおよびミュンヘン再保険会社)とパートナーシップを組んでいます。途上国における複数の銀行のシニアローンに対してIFCが行う20億ドルの投資のうち、10億ドル分に対する信用リスク保証をこの2社の保険会社が行っています。

クレジット・モビライゼーションおよび金融機関向けMCPPの仕組みに関する詳細は以下をご覧ください。

クレジット・モビライゼーション(PDF, 英語)