IFCの自己勘定融資:A ローン

IFCは、開発途上国の民間セクター・プロジェクトに対して固定金利や変動金利の融資を自己勘定で行っています。IFCが自己勘定で行うこうした融資はAローンと呼ばれています。

大半のAローンは主要通貨建てで行われていますが、現地通貨建てで行われる場合もあります。ローンの償還期間は通常、発行後7年から12年で、据置期間と返済予定は借入人のキャッシュフローに応じて案件ごとに決められます。また、プロジェクトによっては、もっと長期の融資や据置期間を設けることができ、中には償還期間が20年に及んだ例もあります。

IFCは商業ベースで運営されています。従ってIFCの投融資は営利目的のプロジェクトだけを対象とし、その商品やサービスに対しては市場金利が適用されます。

IFCの融資は、途上国の新規プロジェクト及び現存プロジェクト拡張の両方を対象としています。更に、仲介役を務める銀行、リース会社、その他の金融機関に対しても、その顧客への転貸を目的としたクレジットライン方式で融資を行っています。こうしたクレジットライン方式の融資は中小企業や特定のセクターに照準を合せてたものが多くあります。

他の民間投資家の参加を促すため、Aローンの拠出額は通常、新規プロジェクトの場合は、推定総コストの25%までに限定されています。但し、小型プロジェクトについては例外として35%までが認められています。一方、拡張プロジェクトの場合は、プロジェクトコストの50%までの金額を拠出することができますが、IFCの投資額がプロジェクトを実施する企業のキャピタリゼーション(自己資本+長期負債)の25%を超えないことを前提としています。Aローンは一般に100万ドルから1億ドルの範囲で行われています。

IFCは、プロジェクトから得るキャッシュフローだけを返済に充当する融資も積極的に行っています。この場合、プロジェクトのスポンサー(事業主)に対しては、償還請求権がないか、あるいは限定的な償還請求権だけが付与されます。