インクルーシブ・ビジネス

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BOP層の経済への包括的な参加を可能にする
“インクルーシブ・ビジネス”

世界銀行とIFCが2014年に発表したGlobal Consumption Dataによると、世界の人口のうち低所得層に属する人々は45億人に上り、こうした人々は経済ピラミッドの下層部(BOP層:Base of the Economic Pyramid)と呼ばれています(注)。彼らは1日8ドル未満で生活し、日常生活に必要な食料、飲料水、住居、交通、電力などの費用を賄わなくてはなりません。また、その多くが保健医療や教育へのアクセスを持ちません。IFCは、このBOP層を消費者、生産者、流通業者、あるいは小売業者として位置づけ、事業のバリューチェーンに組み込むビジネスを『インクルーシブ・ビジネス』と呼びます。

インクルーシブ・ビジネスは、ビジネスとして成立し、かつ規模を拡大できる事業モデルを採用しており、BOP層の基本的な商品やサービス、経済的な機会へのアクセスを拡大します。 BOP層に属する人々が個人レベルで消費する額は非常に小さいものですが、世界全体では年間購買力が5兆ドルにもなります。IFCとそのクライアント企業は、こうした低所得者層も価値の分かる消費者であり、ビジネスにおける重要なパートナーであり、または才能のあるビジネス起業家であると認識しています。企業にとってインクルーシブ・ビジネスは、市場を拡大し、競争力を高めるための機会となります。開発機関にとってインクルーシブ・ビジネスは、包括的な成長と開発を達成するための有効な手段となります。

IFCは2005年以来、インクルーシブ・ビジネスを展開する400以上の企業に110億ドルを投融資し、それは90カ国以上の開発途上国にわたります。 こうした支援資金を活用し、インクルーシブ・ビジネスに取り組むIFCのクライアント企業は、BOP層も含めた2億5,000万人にのぼる人々に影響を与えています。

注)IFCのBOP層の定義:1日あたりの収入が購買力平価で8ドル未満または生活必需品やサービスへの十分なアクセスを持たない人々


インクルーシブビジネス事例:カゴメ

IFCは、 トマト栽培小規模農家の生産性の向上と持続的な収入向上の機会を提供することが事業機会と捉えているカゴメのインクルーシブビジネスを、投融資も視野に入れ支援しています。

 

インクルーシブ・ビジネスに関するご質問、ご要望はこちら
石川エリ子(Eriko Ishikawa)
Email: eishikawa@ifc.org