浦上 槙一郎 /Shinichiro Uragami
財務担当官 / Financial Officer
ロンドン事務所勤務
2007年 大阪大学大学院 数理科学科 卒業 |
~2015年 ベンチャー、銀行などを経て、証券会社にてクオンツとして勤務 |
~2018年 同証券会社のロンドンおよびニューヨークの現地法人にて勤務 |
2018年~ IFC入社ロンドン事務所にて現職 |
大学院卒業後、ベンチャーや銀行などを経て、証券会社にてデリバティブ・クオンツの業務に従事していましたが、海外転勤の機会を得て、ロンドン及びニューヨークにて東京との3拠点を結ぶデリバティブ・プラットフォームを構築するプロジェクトに携わりました。
その後プロジェクトは中止となり、私自身も帰国することになりましたが、「もっと海外で自分の力を試してみたい。できれば駐在としてではなく、他の職員と同じ立場で働きたい」という思いが日に日に強くなっていました。
そんな折、たまたま手に取った日本人向けフリーペーパーに「世界銀行グループがリクルーティング・セミナーをニューヨークで開催する」という記事が掲載されていました。当時は世界銀行の業務といえば発展途上国向け金融支援のイメージだったため、そもそも自分のような経歴の人間にとっては門外漢という気がしたのですが、自分の経歴にマッチしたクオンツのポジションがロンドンで募集されていたので参加することにしました。
セミナー内で行われたパネル・ディスカッションは非常に面白く、特にトレードファイナンス部門で活躍するIFCの日本人職員の話はとても興味深いものでした。また、幼い子ども二人を連れて家族帯同での海外間転職に不安があったのですが、「当機関の海外赴任者および帯同家族へのサポートは充実しているので安心してよい」との力強い助言もいただき、IFCへの応募を決意しました。今でもあの決断は正しかったと確信しています。
クオンツチームの主な業務は、財務部にある3つのチーム(シンジケーションチーム、顧客財務ソリューションチーム、市場業務チーム)に対する定量分析業務です。 定量分析といっても様々で、デリバティブや証券化商品のプライシング・モデルの開発を始め、債券/デリバティブの統合管理システムの運用および開発、リスク量に見合ったヘッジ ポジションの監視および改善提案、その他散発的に各チームから依頼される分析リクエストへの回答など、千差万別です。私は財務部ロンドン事務所勤務の唯一のクオンツとして、主に欧州・中東・アフリカ地域向けの定量分析業務に従事しています。
文字通りワンマンチームのため心細く感じることもありますが、ワシントンDC本部やシンガポール事務所にいるチームメンバーやロンドン事務所の職員たちはみな非常にフレンドリーであり、本部にいるマネージャーやロンドン事務所長は家族関係の相談にも親身になって乗ってくれるような人格者ばかりであるため全く不安はありません。 国籍や人種にとらわれない、真にグローバルでフェアな判断ができる人格者が多いこともIFCの大きな魅力の一つだと思います。
IFCへの応募を検討されている方に、是非留意していただきたいポイントが2つあります。
1つはIFCに限らないことですが、できるだけ募集ポジションに沿った経験をCVはもちろん、面接で積極的にアピールしてほしいということです。 もう1つは日本代表という自負をもつことです。日本は設立当初から人材、資金両面において世界銀行グループに多大なる貢献をしてきています。日本の良さはそういったハード面だけでなくソフト面にもあるということを世界にアピールする気概をもって応募してきていただければと思っています。
IFCは言語こそ英語で統一されていますが、各職員の母国文化や価値観には多大なるリスペクトを置いてくれる組織であり、そこが最大の魅力であると考えております。 みなさんとともにIFCを支えていける日を楽しみにしております!