© Karel Prinsloo/IFC

IFCは途上国の民間セクター開発に特化した世界最大の国際開発機関です。

世界銀行グループの一員であるIFCは、途上国の民間セクターの成長を促すことで、経済の発展と人々の生活水準の向上を図っています。

IFCは、新たな市場の創出を図るとともに、他の投資家を動員し、持てる知見を共有することで、この実現に取り組んでいます。その一環として、特に貧しく脆弱な環境下にある人々への雇用創出と生活改善の支援に重点を置いています。IFCは、世界銀行グループが掲げる極度の貧困撲滅と繁栄の共有促進という二大目標の達成に向け、取組みを進めています。

IFCの使命

途上国の民間企業の成長を促すことで、経済発展を促進します。

IFCの基本理念

  • インパクト
  • 高潔性
  • 尊重
  • チームワーク
  • 革新性

IFCは1956年に「民間セクターには途上国に変革を促す潜在力がある」という大胆な発想に基づき設立されました。設立以来、IFCは世界100カ国以上に拠点を設け、「新興国市場」という用語を生み出し、サステナビリティ・ボンドをはじめとする新たな市場を創出してきました。
 

1988年には、日本の企業、政府機関、金融機関等のための窓口として、東京事務所を開設しました。東京事務所は主として、日本政府との連携強化、開発途上国における日本企業の投融資支援、IFCの日本人職員採用の支援に力を入れています。

IFC東京事務所長からのメッセージ

スタッフ紹介

 

民間セクターの開発をリードする

IFCは様々な手段を駆使し、民間セクターの開発に取り組む途上国を支援しています。

  • 企業への投融資を、融資、株式投資、債券投資、保証を通じて行います。
  • ローン・パーティシペーションやパラレル・ローンなどの手段を活用し、他の貸手や投資家から資本を動員します。
  • 企業や政府に助言を提供し、民間投資の促進と投資環境の整備を支援します。

IFCの業務 (英語)
 

IFCの戦略

IFC3.0戦略の第一の柱が、市場の創出です。この戦略の下、IFCは「アップストリーム」事業、すなわち川上段階での取組みを強化しています。具体的には、プロジェクト開発の早い段階から関与を深め、投資機会の種を蒔くとともに、市場が存在していない場合には新たに市場を創出するべく働きかけます。

このアプローチにより、途上国における民間セクター育成の最大の障害の一つである、海外投資家が『収益性が見込める』と判断するに足る充分な資金支援と事業面で有望なプロジェクトの不足という問題に対処することができます。IFCは、ただ待つのではなく、大きな可能性を秘めたプロジェクトが実施できるような環境整備に向け、積極的に関与を深めています。

IFC3.0戦略の第二の柱は、主に低所得国及び脆弱国・紛争影響下にある国々における開発に、より多くの民間資本を動員することです。

IFCは、「インパクト投資の運用原則」の立ち上げを主導し、経済的なリターンのみならず、社会・経済・環境へ測定可能なプラスのインパクトをもたらすことを意図した投資の共通基準の確立に取り組んでいます。また、グリーンボンドやソーシャルボンドなどの発行体として、持続可能な開発を促進することを目的とした投資機会を投資家に提供しています。

IFC3.0の詳細を見る (英語)
 

人々の生活の向上を支えるIFCのインパクト

IFCは、イノベーションを創出してきた長い歴史と、世界にプラスの影響をもたらすという使命、そして測定可能な開発成果を達成するという強い決意を強みとしています。IFCはこれらの強みを生かし、世界で最も困難な市場において民間セクターとの協働を進めています。
 

230億ドルに上る長期投融資承認額(2022年度)

IFCは、事業を展開するあらゆる地域で、人々の生活にプラスのインパクトをもたらすことを目指しています。IFCが開発したインパクト評価システムである「開発効果測定フレームワーク」を用い、予測される開発効果と市場創出効果を基にプロジェクトの評価を実施しています。

IFCがもたらすインパクト (英語)

 

事例