投資家の皆様からの資金は、IFCの投融資活動を通じて、途上国の民間セクターの発展に大きく貢献しています。
IFCは、投融資に用いる資金を国際資本市場における債券発行によって調達しています。IFCはトリプルA格付を有する国際機関発行体として、米ドルをはじめとする各通貨市場における公募債のほか、私募債、売出債、変動利付債(FEN)など様々な市場・形式で債券を発行し、円滑な資金調達を実現しています。2022年度(2021年7月〜2022年6月)は158本の起債を通じ、27通貨建てで約91億ドルを調達しました。2022年度末(2022年6月)時点で、IFCの債券残高は約540億ドル、米ドル建てグローバル債の残高は発行本数9本、総額約122億ドルです。
またIFCは、グリーンボンドやソーシャルボンドなどの社会的責任投資(SRI)債の分野においても主導的役割を果たしています。IFCのグリーンボンド・プログラムは2010年、ソーシャルボンド・プログラムは2017年に立ち上げられ、気候変動関連プロジェクトや途上国の人々の生活に良いインパクトを与える、魅力的な投資機会を提供しています。IFCはグリーンボンド原則及びソーシャルボンド原則に則り、毎年それぞれのインパクト・レポートを発行しています。
日本からの調達は、機関投資家向けの公募債や私募債、個人投資家向けの売出債を中心に、IFC全体の調達の10%を超え、日本市場は最も重要な市場の一つとなっています。
"The information above may be condensed or incomplete, does not constitute a prospectus, and is not intended to provide the sole basis for the evaluation of any securities issued by IFC. For additional information, please refer to IFC’s current “Information Statement” and financial statements (below)."
IFCアセット・マネジメント社(AMC)は、途上国市場やフロンティア市場への事業資金の動員と運用に携わります。AMCは、投資家が、IFCの新興国向け投資案件に他には類を見ないような手法でアクセスできるようにし、さらにそうした市場への長期資金の供給量を高めるために2009年に設立されました。AMCはIFCの開発成果を向上させるとともに、IFCのグローバルプラットフォーム、および投資基準を活用することで投資家に利益をもたらすことが可能になります。
2022年6月30日現在、AMCはIFCからの約23億ドルを含め累計約101億ドルを13本のファンドに調達しました。AMCは、政府系ファンド、年金基金、開発金融機関など様々な機関投資家の為に、エクイティ、デット、ファンド・オブ・ファンズなどの投資ファンドを運用しています。