ガーナー氏は民間企業の果たしる役割を強く信奉してきた。1956年11月15日に開かれたIFCの最初の総務会で同氏は次のように語った。「人々の生活を向上させ、より価値のある人生にする最も躍動的な原動力は個人のイニシアティブだと私は深く信じています。個人ひとり一人がその才能を最大限に活かして自分とその家族のためにチャンスを掴み、生活の糧を作り出し、目的を達成するのです…」。 世界銀行の当時の総裁、ユージン・ブラック氏は、1961年にウィーンで開かれた年次総会の席上で、退任間近のガーナー氏の功績を称えてこう語った。「我々の近しい同胞の退任に当たり感謝の気持を伝えるために一言申し上げます。世界銀行とその関連機関のこれまでの実績に人一倍の功労を果たしてくれた人物、それは恐らくロバート・ガーナー氏だと言えるでしょう….」。 1947年、当時、産業界で富をもたらす申し分のない職務にあったガーナー氏は、それを切り捨てて世界銀行の副総裁となった。その後9年間、IFCという新事業を国際銀行界で発足させるため、それに適した健全な方針の策定や、有能なプロフェッショナル・スタッフの育成にたゆみない努力を注いだ。 |